日記?:20231024 堕落の部屋

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全部が嫌!!!!!になって、ふて寝して、目が覚めたら7時前。出勤まで7時間もある。二度寝しようかと思うが、図書館で借りた本の返却日が今日だから返しに行かなくてはならない。起き上がる。朝はもう寒い。洗面台で拭き取りトナーパッドを開ける。寒い。寒いからこんなに調子がおかしいのか。部屋が相当荒れている。ゴミがそこら中に散らばっている。シンクの中の食器を水で満たして、いつから手をつけていない? 本とパソコンとiPadをリュックに詰めて、逃げるように部屋を出る。返却ポストに本を入れて、街まで歩く。朝の時間を歩いたのはちょっと久しぶりだった。交通量が多くて、スーツの人、学生、行き交う人の数が多いと、こわい。パン屋さんでパンを買う。数年前から値段が変わってなくて、一食分と飲み物を買っても500円でお釣りがくる。ちょっと怯む。街中の公園で、日陰になっているベンチを見つけてパンを食べる。人が少ない。やっとちょっと息ができる。大切な曲を聴く。慰められる気持ち。音楽に縋ってどうにか生きていける。仕事に行くコツは何も考えないこと。そうして堕落していく。

 

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創作物のなかでしか見たことのないされ方で、愛されてみたい、慈しまれてみたいという願望がある。ロマンティックなもの全般を信用していないのにとんだダブルスタンダードである。信用していないからこそ、“真実の愛”みたいなものを渇望しているのかもしれない。とんだお笑い草である。恥、いっそ殺してくれと思うが、誰も私を殺してはくれない。ただそこらの汚い床でのたうち回ってるだけの、醜い、関わり合いになりたくない類の怪物がわたし。

 

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家族から金を貸してほしいと連絡があると、私は本当は独り身を満喫している場合ではないのだと思う。実家がある地域の地方銀行のキャッシュカードをATMに吸い込ませて、家族の口座番号をタッチパネルで打ち込んで。振り込んだよ、と連絡して。いっそ別に返さなくていいからと送ってしまおうかと思って。けれどもそれが取り返しのつかない何かのきっかけになってしまう気もして、結局送らない。適当そうな応答だけを考えて、選んで、送信する。金は遊びに使っているわけではない、浪費されているわけではない、後日きちんと返される、分かってる、そしてだからこそ気持ちの持って行き場が、わからない。私は本当はこんなことをしている場合ではない。私は本当にこんなことをしている場合ではない。思い知らされても結局私は何もしない。逃げ癖、薄情、自己嫌悪、薄弱。