日記:20221206 いつのまにかふゆ

◼️

 1週間ほど前から、スイッチが切り替わったように気温が下がり、すっかり冬になった。それで、そういえば今年の秋は病まなかったなぁと気付いた。厳密には病んでるし布団から起き上がれない日もあったのだが、仕事を休むレベルにはいかなかったのである。リモートも多かったので、PCを点けていれば出勤していることになったのも大きかった。(注:通勤がないから最悪n日シャワー浴びてなくてもまともな服着てなくても出勤できるのが良かったという意味です。PC点けたら仕事があるので仕事はしてたよ。実績が低空飛行の日があったのは否定しませんが……)

 まともに活動ができた秋、8年ぶりかもしれない。ええ……8年て……我ながら引いちゃう……。

 

 何で今年は活動できたのかなぁと考えると、いくつか心当たりがある。

 というか、10月に帯状疱疹になったのは転換点だったと思う。言わずと知れた大人の水疱瘡リターンズみたいなやつで、若年層での発症は少ないやつだ。発症したこと自体はもちろん良くはなかった(病院代が地味にかかったりね)が、間違いなく今年の秋の自分の生活を改善するきっかけになった。

 発症のきっかけはストレスとか栄養不足とかによる免疫力の低下があるらしい。どちらもそれなりに心当たりがあった。から、どうにかしないともっとデカい病気になりかねないなぁと思い、いくつか生活の改善をした。

 

 まず1つは、睡眠の改善である。ストレス対策で、睡眠時間を意識的に増やした。仕事が終わったら、できるだけ早く寝る。目覚まし時計はかけない。私は基本12時間以上連続では眠らないので、始業の12時間前までに寝る。それで自然に目が覚めるのを待って、自然に目が覚めた時間から起きて活動することにした。早く起きれたら仕事までの間に家事をやったり資格試験の勉強(この秋は資格に1つ挑戦したのだ)をしたりした。早く起きれなかったり布団から起き上がるのがきつい時は、すっぱり諦めて始業まで布団でごろごろしたりした。睡眠が足りていても病むときは病むけど、私の「病まない」の必要条件が「よく寝る」であることに違いはないので、よく寝た。常に実行できたわけではなく深夜のネサフが止められない泣となった日もあったが、意識的に睡眠時間を増やしたことで体調が悪い日を減らせた気がする。

 

 次に、栄養の改善である。一人暮らしを始めてから1日水道水と菓子類しか口にしないこととかがザラにあった。典型的不健康食生活である。そりゃ栄養不足にもなる。オロロ……。そこでとにかく、毎日1日分のビタミンが含まれている(とされる)野菜ジュースを飲むようにした。野菜ジュースは糖分が多いというのは知っているが、それを上回る勢いで食生活が不健康なので、まだマシな方へ舵を切った次第だ。それから、起きてすぐに食事を摂るようにした。(これまでろくに朝ご飯食べてなかったんかい→はい、そうです……面倒で……) ちゃんとした料理はまだハードルがあるので、パンとインスタントスープの朝食をルーティンにした。私の場合は湯を沸かすだけならわりとできるし、ゴム手袋を使えば皿洗いへのハードルが下がることに気が付いた。ので、それでなんとかやっている。気温が下がっている時期は、あたたかいものを飲むとすこし身体がほぐれて、同時にすこし心も落ち着く。パンは袋を開けてそのまま食べたり電子レンジであっためたり、手軽に食べられるので助かる。

 これらを栄養の改善といってしまえるほど低次元の食生活を送っていたわけだが、ともかく、前よりはマシな食生活になったと思う。エネルギー切れを起こすことが減ったので、例年の秋よりは活動的でいられた。

 

 次に、運動の改善である。ジム通い始めました!とかいうレベルではない。エクササイズゲーム始めました!とかいうレベルでもない。気を抜くと一日寝て過ごす人間なので、できるだけ外の空気を吸って歩くようにした、というレベルの話だ。それでも意識的に歩く時間を取ると、身体の血がちゃんと巡る気がしてよかった。末端冷え性だから、歩くと爪先が暖かくなるのもいい。誰かと“プレイ”する運動はあんまり好きじゃないけど、一人でのたのた歩くのは好きだから、その意味でもよかった。

 

 最後に、何の改善とも言いづらく、また本当に改善かというと微妙でもあるのだが、カフェを躊躇いなく利用するようにした。先述のとおり今秋は資格に挑戦していたので勉強する必要があったのだが、私は自宅にいるとついつい床に溶けてしまう。そこでカフェで勉強することにした。数百円のドリンクを購入している分、元を取らなくては……という負のモチベーションも上がる。甲斐あって資格は合格見込みであった。うれしい。出費は嵩んだが、おいしい飲み物は息抜きにもなったので、まぁよかったかなと思う。

 

 そんなこんなの生活改善のおかげで、最低ライン以上の生活を保つ秋を8年ぶりに送れた。

 思えば、働いている、というのもよかったのかもしれない。搾取しながら搾取されているじぶんのことを省みて天井を見つめることもあるけれど、今は働いているから、浪費も節制も寄付も全部自分の責任であることが心地いい。いろんなことを自分のせいにできる方が、私には向いている。

 

◼️

 私は今でもずっと薄氷のうえを歩いている、とふとした時に感じる。いつかまた足元が割れて沈んでしまうのではないかという不安は常にある。背負っているリュックにはずっと重しが入っていて、ちょっと気を抜けば後ろに倒れ込みそうになる。そんな毎日であることに変わりはない。それでもとにかく生活を続ける。続けていきたい。けど、いつまで続くだろう。こんな生活。終わればいいと心の奥の方では思ってる。一切の苦しみなく誰にも迷惑かけずに死ねるならとっとと死にたいのは今も変わらない。“余計なこと”を考えないように、お気に入りのラジオや音楽を流しながら、あるいは夢小説のことを考えながら眠りに就く。鈍感に生きている。鈍感になりたくないと我に返って、でも感覚を鋭敏にしたらもう今日の食事を摂ることもできなくなるから鈍らせて。感度を下げて。また上げて。すぐ下げて。その繰り返し。

 でもそんな生活を健康的だと人は言うので、もっと健康的になったりならなかったりしながら、この冬をしのぎます。

 鍋のスープの素?みたいなの買ったのでこれで自炊にもチャレンジしてみようと思ってます。

 がんばるぞ~^^